SBSコラム
酸性電解水(次亜塩素酸水)とは何者?~その1~
こんにちは!
あっという間に8月も後半戦に入りました。
みなさまいかがお過ごしでしょうか。
今回のコラムでは、酸性電解水の除菌・消臭のメカニズムについて
お伝えしたいと思います。
最近よく聞く次亜塩素酸水って何?
次亜塩素ナトリウムと何が違うの?
どんな仕組みできれいになるの?
などをまとめました。
Q1 そもそも、酸性電解水とは?
水と塩(電解質)を電気分解させてつくった、
次亜塩素酸(HClO)という成分を含む除菌・消臭力がある、酸性の機能水です。
厚生労働省などの資料では、電解(型)次亜塩素酸水と書かれていたりもします。
酸性電解水は、pH域によって、次の3つに分けられます。
① pH2.2~2.7 強酸性電解水
② pH2.7~5.0 弱酸性電解水
③ pH5.0~6.5 微弱性電解水
酸性のpHは、数字が小さい(下の表の左側)ほど、強い酸性となります。
ちょうど真ん中のpH7あたりが中性、アルカリ性は数字が大きい(下の表の右側)ほど、強いアルカリとなります。
突然ですが、クイズです(`・ω・´)ダダン
除菌・消臭力が一番高いのは、
①~③、どの種類の電解水でしょう?(^^♪
チャッチャチャラッチャ、チャッチャッチャッチャーラ ⊂⌒~⊃。Д。)⊃
チャッチャチャラッチャ、チャッチャッチャッチャーラ ⊂(。Д。⊂~⌒⊃
チャチャチャ、チャチャチャ (∩´∀`)∩
アーーーーーーーーーーーーウっ!٩( ^ω^ )و
正解は、、、
③ または、②の一部
え?(笑)はっきりして~!!
と思った方、理由は後述します!!
次回Q3で解説しますので、楽しみにお待ちくださいね(●´ω`●)
酸性の強さ(pH)と除菌・消臭力の高さは一致しないのですね。
酸性が強ければいいってものでもないことを、
私は、初めて知りました\(゜ロ\)(/ロ゜)/
Q2 酸性電解水と次亜塩素酸水は同じもの??
次亜塩素酸水は、広い意味だと、『次亜塩素酸を主成分とする酸性の溶液』を指し、
様々な方法で作ることができます。例えば、
〇食塩水や塩酸を電気分解して生成する (☜酸性電解水)
〇次亜塩素酸を水に溶かす 等
そのうち、電解質と水を電気分解して作られたものを、酸性電解水(電解型次亜塩素酸水)といいます。
つまり酸性電解水は、次亜塩素酸水の一種ということですね(^^♪
他にも
〇次亜塩素酸ナトリウムを原料に、酸を加えてpHを調整する
この方法でも「次亜塩素酸を主成分とする酸性の溶液」は製造できますが、
強アルカリ性の次亜塩素酸ナトリウムに、酸を混合する方法は、
人に有害な塩素ガスを発生させることが知られており、危険を伴います。
また、これには規格や基準がなく、成分も様々なものがあるようで、
酸性電解水とは異なります!!!!
ご購入の際は、成分や使用上の注意をよくご確認ください(@_@;)
※合わせてご注意ください※
次亜塩素酸に、次亜塩素酸ナトリウム等似ている単語が混在していますが、( ;∀;)
次亜塩素酸と次亜塩素酸ナトリウムは、全く異なるものです。
次亜塩素酸ナトリウムは、よくある家庭用漂白剤などの主成分であり、
刺激性が強く、取り扱いによく注意する必要があります。
家庭用漂白剤を水で希釈させた液体は、次亜塩素酸ナトリウム溶液であり、次亜塩素酸水にはなりません。
この次亜塩素酸ナトリウム溶液も、既存の嘔吐排泄物等の消毒で良く用いられるのですが、
使い方を間違えると、効果がないどころか、思わぬ事故になります。
『次亜塩素酸水』と検索するとどちらの単語も出てくるので、
お間違えないようにお気を付けください。(; ・`д・´)
出典:「次亜塩素酸水」の使い方・販売方法について(製造・販売業者の皆様へ)/経済産業省 消費者庁 厚生労働省
次回に続く