SBSコラム
酸性電解水(次亜塩素酸水)とは何者?~その2~
前回の続きです(。-`ω-)
お待たせしました!
今回は、前回のクイズの解説付きです。⊂⌒~⊃。Д。)⊃
前回のコラムに問題が載っていますので、ぜひその1もチェックしてくださいね٩( ”ω” )و
>>> https://s-b-s.co.jp/column/481/
Q3 酸性電解水の除菌力とは?
酸性電解水の除菌力は、次亜塩素酸(HClO)という成分です。
塩素の一種です。
塩素といえば、プールや水道などの消毒のために使われていますね。
塩素は、菌をやっつける力があるんです。
ここで、2013年に農林水産省及び環境省が、電解次亜塩素酸水を特定農薬に指定するかどうかを検討した会議で、評価を行うために用いられた資料を一部抜粋します。
(電解次亜塩素酸水は、2014年に特定農薬に指定されていますが、pHや有効塩素濃度、製造方法等に、条件が決められております。すべての酸性電解水が農薬として使用できるわけではありません。)
次亜塩素酸は、水溶液中ではpHに依存してその存在状態が異なることが知られており、電解次亜塩素酸水については、酸性であるため主としてHClO又はCl₂が共存している。またHClOはCl⁻に比べて殺菌力が何十倍も高いとされており、殺菌力は酸性側で強く、アルカリ性側では急激に低下する。
(2013年8月 食品安全委員会 特定農薬評価書 電気次亜塩素酸水)
まるで、宇宙語のようですね(-_-)/~~~ピシー!ピシー!(笑)
まずは、引用の前半部分についてですが、
実は、次亜塩素酸(HClO)はpHの値によって、姿を変えてゆくのです。(゚Д゚;)カメレオン?
酸性域では、塩素ガス(Cl₂)と次亜塩素酸が共存していますが、
中性になるにつれて次亜塩素酸が多くなり、
アルカリ性域では、次亜塩素酸イオン(Cl⁻)となっていきます。
この様子をグラフで表すと下図のようになります。
引用の後半部分で、殺菌力は、酸性側で強いと述べられていましたね。
塩素ガスと次亜塩素酸が殺菌力が強いということです。(^-^)
しかし、塩素ガスは、ごくわずかな量でも、強い刺激臭と毒性があります。
そのため、私たちが日常的に使うことは、難しいでしょう。
一方、次亜塩素酸は、不安定で酸化力が強く、有機物(汚れ)によって分解されます。
有機物(汚れ)が、菌や臭いの元であり、
次亜塩素酸は、不安定なため容易に有機物にくっついて、酸化させます。
これが、酸性電解水の除菌・消臭のメカニズムです!!
反応後は、分解されて水に戻ります。残留性(塩素残り)が少ないのも特徴です。
ということで、除菌・消臭力が一番高いのは、
先ほどのグラフで、次亜塩素酸(HClO)の山が一番高くなるあたりということになります!!
これが先ほどのQ1のパッとしなかったクイズの答えです!!(●´ω`●)
つまり、③ と ②の一部(pH5に近いもの)
スッキリしましたか?(`・ω・´)
特に、③の微酸性次亜塩素酸水の除菌効果は、
次亜塩素酸ナトリウム溶液(例:家庭用漂白剤+水)のおよそ80倍とされており、
低濃度で十分な除菌効果を得ることができます。(∩´∀`)∩
なんとも頼もしい次亜塩素酸水ですが、効力を十分に発揮させるためには注意点もあります(。-`ω-)
次亜塩素酸は、有機物や紫外線によって分解されます。
『分解される』すなわち、殺菌効果が低下するということです。
◎次亜塩素酸水を有効的に使用するために◎
①予め、有機物(汚れ)は落としておく。
→次亜塩素酸が汚れに反応してしまい、除菌できない。除菌前のふき取りには、アルカリ電解水と合わせて使うのがおすすめ。
②遮光性の容器に入れ、冷暗所に保管する。
→酸性電解水は1週間をめどに使用。市販の次亜塩素酸水の場合は、使用期限を確認する。
ポリエチレン製の遮光性の容器がおすすめです。
ただ、どんな容器でも、分解は進むので、
使用期限内かつ、開封後は早めに使い切りましょう!(`・ω・´)
我が家では、こまめに詰め替えるので、ペットボトルスプレーに入れています。
また、紫外線対策でアルミホイルを巻いています。
個人的な感想ですが、
酸性電解水を吹きかけると、少し塩素臭がしますが、
巻いて無い時より、塩素臭の日持ちがいいと思います。
毎日使用していると、時間の経過とともに、塩素臭が薄くなり、分解されていくのを感じます。
酸性電解水は、鮮度が命です!!
まさにこれが、
不安定で保存期間が短い酸性電解水(次亜塩素酸水)より、
安定で保存期間が長い次亜塩素酸ナトリウム溶液(家庭用漂白剤)が多く流通している理由ですね。
しかし、私は、塩素濃度や刺激性が低くても、除菌消臭効果が高い、酸性電解水に十分な魅力があることをお伝えしたいです!!
一番の理想は、こまめに次亜塩素酸水を詰め替えることです!
そういった点では、電解水装置は大変お勧めできます。(`・ω・)
弊社は、テックコーポレーション㈱さんの電解水装置を取り扱っております。
酸性電解水の生成に特化した装置や、
酸性電解水、アルカリ性電解水の両方を生成できるものもございます。
(*1 原水の水質・水温・水圧等により異なる場合有 )
気になることがありましたら、
いつでもお問い合わせください(`・ω・´)